台風による被災で借金を背負ってしまいました、、

五年前、台風の暴風で自宅の屋根を持っていかれました。
これまで何度も台風はやってきていたのに、自宅にこれほどの被害が出たのはこのときが初めてでした。

 

予想外の出来事だったので、茫然としてしまいました。台風が去った後も、
なかなか片付けをする気力がわきませんでしたが、早く何とかしないと次の台風がやってくるというので、
妻に尻をたたかれながら、応急処置のブルーシートを貼ったり、修理してくれる工務店を探しました。

 

こういうとき、女は強いなあと妙に感心したのを覚えています。
私は気が抜けて、妻の指図がないと何もできない状態になっていました。

 

工務店で見積もりを出してもらった結果、
屋根や濡れた畳の張り替えなどに一千万円ほどかかることが分かりました。

 

その半年ほど前に、自宅のリフォームをしたばかりで、貯金はほとんどありませんでした。
一千万円という言葉が私の肩に重くのしかかったのです。

 

自宅を売ってアパートやマンションに引っ越すことも考えましたが、
先祖代々の土地という頭があり、どうしてもできませんでした。
なので、何としてもお金を用意しなければならなくなりました。

 

まず銀行から500万円借りることができました。当時は車のローンがあるだけで、
他に借金はなかったので、審査に通ることができたのです。残りは親せきから借りました。
私の両親はすでに亡くなっていたので、一番近い親せきは私の弟と妻の両親でした。

 

どちらも借金を切りだすには気の重い相手でした。弟とは仲が悪いわけではないのですが、
大学から離れて暮らしていたせいか、その頃は他人行儀な間柄になっていたのです。

 

妻の両親は私にとって、他人同然です。
しかも妻の実家には妻の兄一家が住んでいました。
兄一家が私たち夫婦からの借金の申し出を黙って見過ごしてくれるかどうか。
これは妻にも確信はないようでした。

 

どちらに先に借金を申し込むか、散々悩んだ結果、まず弟に相談しました。
弟は予想外に気前よくお金を貸してくれました。断られるものと思い込んでいた私は、
拍子抜けしてしまいました。血縁とはこれほどありがたいものかと思ったのを覚えています。

 

妻の実家には妻からまず切り出してくれました。ちょっとしたいざこざはあったものの、
結局、生前贈与ということでお金をもらうことができました。

 

この結果、屋根の修理に必要なお金を用意することができ、
ブルーシートとベニヤ板で応急処置していた屋根とおさらばすることができました。
弟からは200万円借りたのですが、5年かけて返済しました。

 

妻の実家の方は、生前贈与という形をとっていたので、返済する必要はありませんでした。
銀行への返済は今でも続いていますが、今年中には完済できそうです。

 

屋根が吹き飛ばされた日には、この後どうなることやらと絶望していたのですが、
今では日常の生活を取り戻すことができ、人生って不思議なものだなあとしみじみ思います。
ただ、、今でも台風の予報が出る度に、大丈夫かいなと屋根を見上げてしまいます。

 

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